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続・高橋セミナー


高橋セミナーは、生物検定法の再構築をテーマとし1999年12月に第1回目を開催し、2007年3月の第27回で終了した。

本年2011年から統計モデルの活用をテーマにした「続・高橋セミナー」を再開する。テーマは、経時データの解析、繰返しが不揃いの枝分かれ実験データの解析、生存時間データの解析、反復を伴う各種実験データの解析などを対象にする。これらのデータ解析には、最小2乗法ではなく最尤法あるいは制限付最尤法(REML)を用いることになる。

線形モデルに対する最小2乗法について書かれた日本語の教科書は多数あるが、最尤法あるいは制限付最尤法を用いた統計解析の方法を対象にした日本語の教科書は乏しい。英文の専門書は数多くあるものの、実際の解析に際してはSASなどの統計ソフトを使いことを前提にした記述となり、統計解析を行なう当事者たちにとって最尤法あるいは制限付最尤法を用いる統計ソフトを「ブラックボックス」として使わざるを得ない状況となっている。

「続・高橋セミナー」では、新たなテーマのみならず、これまでの高橋セミナーの内容をすべての見直し、再編集を行い、追加・訂正を適宜加えて順次公表して行く。目指すのは「用量反応関係の統計モデルの基礎と応用」である。基礎概念の理解のためにExcelによる計算を充実させる。第1回は、「JMP による各種分割実験入門 -変量効果モデルの基礎-」としたが、第7章は「Excel ソルバーによるREML 法入門」である。

以上
2011年12月27日
高橋 行雄

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